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うつくしきもの第一回

(原文)「うつくしきもの 瓜にかきたるちごの顔」

*うつくしきもの→  はかわいらしいものという意味で、空間的に小なるもの、時間的に少なるものをいう。
*瓜→ というのは、姫瓜のことで、夏に6センチメートルほどの瓜をつけます。苦くて食べられないので、女児が人の顔を描き、衣服を着せたりして遊んだ。
*ちご→は、乳児の意味で0~5歳ぐらいまでの幼児をさします。

(現代語訳)かわいらしいもの、瓜に描いてある乳児の顔。


(原文)「雀の子の、鼠鳴きするにをどり来る。」

*鼠鳴き→ チューチューとなずみの鳴き声のような声をたてて呼ぶこと。

(現代語訳)雀の子が(人がチューチューねずみの鳴き声をまねると、おどってやって来るの(もかわいらしい)


(原文)「また、へになどつけてすゑたれば、親雀の、虫などもて来てくくむるも、いとらうたし」 (三巻本、堺本にはなし)


*へ→→ 綜緒(へお)のことで、鳥の足につける紐のこと。
*くくむ→→口に含ませる。
*らうたし→→上代にはなく、平安時代にできた形容詞。かわいい。労(ろう)痛(いたし)で弱いものや劣ったものをいたわってやりたいと思う気持ちのこと。

(現代語訳)また、糸などにつないで動けないようにしておくと、親雀が(子が食べる)虫などを持ってきて口にふくませるのもとてもかわいらしい。

(原文)「二つばかりなるちごのいそぎてはひ来る道にいと小さき塵などのありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる、いとうつくし」

*目ざと→目敏、目ざとく。
*指→ゆびのことを万葉集の時代から(および)といっていた。

(現代語訳)二歳くらいの幼児が急いで、はって来る途中に、とても小さい塵などのあったのを目ざとく見つけて、とてもかわいらしい指でつまんで、大人などに見せているのは、ほんとうにかわいらしい。